秋祭りの提灯櫓新調工事のご依頼を頂き、製作に取り掛かっています。
材種は総桧、等級は小節材でしたが、製材所様よりほぼ無節材を納品して頂きました。

まずは原寸図を書き、それぞれの部材の大きさ、屋根の形を検討して行きます。
極力簡単に組み立てられ、屋根は解体せず収納でき、出来る限り軽く丈夫が条件で、最低限度の部材の大きさで原寸図が書き終わりました。




材木が納品されたので、それぞれ部材の型板を製作し、木の良い所を使って行きます。


型板通り1本1本加工し、最後に鉋で削り表面を仕上げて行きます。


屋根の支えとなる構造材の取り合い部を1箇所ずつ合わせて加工します。
ここでの作業は、木が乾燥しても隙間が出来ない様に程良い硬さで木と木を組み合わせ、最後に鉋で表面を仕上げて行きます。
この作業が終わると、全体の組み立て作業となります。


構造材の組み立て、垂木の取り付けが終わり、破風板の眉欠き、懸魚の彫刻をして行きます。


彫りを深くを意識し、丁寧に彫って行きます。
深く彫る程、彫刻は豪華に見えます。


屋根の仕上げ材を貼り、完成しました。